アンコールについて考える。

管理人さん(id:okabow)>http://d.hatena.ne.jp/okabow/20080814#p1
NGPツアー千秋楽についてのレポ。特に想定外だった『アンコール』についての素直な感動が綴られています。


この日の管理人さん日記のタイトルは『アンコールとかプリクラとか。。。』というもの。
アンコールの記事そのものはNGPネタなのですけれど、実はおそらくどちらもAKBさんのニュースを元に付けられたタイトルではと思われるのですが…(違っていたらスミマセン)。プリクラ騒動の方についてはボクはコメントを控えときます。だって、ハローも色々あるからw。


むしろ、プリクラ騒動関連で2chを見ていて興味深かったのがAKBのアンコールにまつわる話の方でして、いままでAKBについて語ったことはないんですけど、ちょっと触れさせてもらいたいと思います。


AKB48公式ブログより8/14付、プロデューサー秋元康氏のコメント。

昨日(8月13日)19時公演について

http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10127044671.html

AKB48を応援して下さっているみなさまへ



本日、8月13日の夜公演におきまして、

「お客様からアンコールをいただけなかったので」

という理由で、アンコール3曲を取り止めにしたとの報告を受けました。

以前、チームAの2nd「会いたかった」公演で、アンコールはセットリストの一部として当たり前のように思っていたメンバーに対し、

「アンコールは、お客様のリクエストによって成立する御礼のパフォーマンスであること」

を学ばせるために、演出チームのひとつの目安として用意したものでした。

しかしながら、今夜の公演で、そういった説明がなされないまま、終わってしまったことを、深く、お詫びします。

本来なら、アンコールをいただけなかったパフォーマンスの出来を、まず、反省し、真っ先に研究生一同をステージに上げ、お詫びするべきでした。

AKB48の公演を楽しみに来てくださったみなさまに、不快な思いをさせてしまってごめんなさい。

本日、ご来場のみなさまには、ご都合のよろしい日に、もう一度、ご招待させていただきたいと思います。

アンコールをいただける喜びを、メンバー、研究生、スタッフ一同、改めて、噛みしめられるように、今後も努力してまいりますので、これからも応援のほど、よろしくお願いいたします。



AKB48 総合プロデューサー秋元康

…これだけだとイマイチ全容が理解出来ないと思います。
コチラのブログがよくまとまったレポを上げて下さっているので詳しくは読んでいただきたいと思うのですが
>http://akb48.blog48.fc2.com/blog-entry-1381.html
簡単に言うと、AKBのスタッフ内で『3分以内にアンコールがなければアンコールなしと判断する』という内部基準があって、それが今回適用されてアンコールが行われなかったために、その基準を知らずアンコールもあるモノだと思っていた客サイドとアンコールのやるやらないで揉めたということなのですが…。


確かに仰せごもっともだとも思うんです。
アンコールは本来のライブが終了して、それでもなお、客に求められた時に演者の気持ちの表れとして演ずるモノで、客が求めなければ行われる必然性を失ってしまうものです。
アンコールが起きなかった→アンコールをしないで終了した。
その事自体は理屈に叶った処置だとは考えることが出来ます。


でも、客サイドはアンコールも期待していたから抗議を行っている訳で。おそらくアンコールをするつもりもあったのだと思われます。何故アンコールが起きなかったのか?ファン側に全く問題はなかったのか?という問いもありますが、ちゃまはAKBさんの現場を知らないのでそれは語れません。ただ外野の人間としても釈然としないのは、秋本氏(スタッフサイド)が言う『アンコールをいただけなかった』というスタンスにある客側との意識のズレ、それは多分『意図的な』モノで。この事で、メンバーと客双方に今後アンコールにある種の強迫観念が生まれるのではないかと、そしてスタッフとの間に不信感が芽生えるのではないかと。それは老婆心ながら心配してしまいます。
一方で、この件で責任感から泣いてしまうメンバーもいたとのことで、そこからファンとメンバーとの絆をより深くする事件となるかもしれませんね。願わくば是非災い転じて福と成すような方向に進んでいって欲しいモノだと思います。


さて、このことについて書いたのはAKBをどうこう言うのが主題ではないので、もう一度冒頭の管理人さんブログの話に戻りたいのですが。はじめに管理人さんはこう書かれています。

ハロプロのライブに慣れちゃっていたから、「アンコール」っていうものが事前に用意されていた予定調和だと思い込んでしまってたんだよね。主催者側が用意していればあるし、そうでなければ無いものだと。(って、ハロプロ以外がどうなのかは、実際にはよく知らないんだけど。)

今回のNGPツアーは、基本的にアンコールがなかったそうです。
ハローで言う所の『ハロコン』の位置づけなんでしょうね。
ポッシとかキャナとかNGPのメンバーが一同に集うお祭りコン。
僕もハロコンでアンコールがないのは半ば了解済みで納得しちゃってますし。


一般論としてのアンコールの有無ですが基本的に用意されてる場合がほとんどだと思います。
僕のライブ経験ってのも少ないですけど、ハロー以外のライブにも行ったことがありますので、その中でアンコールのなかった公演ってライブハウスの公演で一回あったくらいで後はありました(地下の合同形式のライブはまた別として)。アンコールがなかった公演ってのは、ライブ中の客のノリがその日は余りよくなくって、多分歌い手さんのテンションが下がっちゃってて。「悪いんだけど、今日はアンコールはなしで。この曲で最後です。」みたいな感じでそのまま終わっちゃったんです。あれは、なかなかに気まずかったですゎ(苦笑)。
ただこの出来事はアンコールがライブ後の『コール』だけじゃなくて、ライブ本編の盛り上がりが演者にとっても重要な因子であることの好例じゃないかと思います。


ちゃま個人としては、アンコールがあるのはわかっていても、アンコールは必ず声を張りますね。
それはライブに参加した者の最低限の『礼儀』だと思ってるので。
もちろんそれは「マイルール」なんで、そうでなければいけない!というモノではないですよ。
ただ、アンコールを言ってないのにアンコールを見るのは気持ち悪いんですよ。
だから自分が気持ちよくあるためにもアンコールは叫んじゃってますね。


ハローでも、予定調和じゃないアンコールってあるんですよ。
今年春の娘。コン千秋楽のレポ(byてんてん。)ですがw。
http://d.hatena.ne.jp/tenten-chama/20080519/p1
この時は曲を歌ってくれたワケじゃなく、ただメンバーが出てきて一言コメントを言ってくれただけだしその内容もグダグダでしたけど、それだけにメンバーの真心が伝わって今でもいい記念になってます。だから予定調和じゃない感動ってのもちゃまはよくわかるつもりです。
でも、その予定調和をもたらすってコトも実は大変なことだとも思うんですね。
(演者が良いパフォーマンスを見せること、ファンが演者を盛り立てること、アンコールの「コール」がちゃんと起きることetc…)


…そろそろ、とりとめなくなってきたのでまとめに入ります。
アンコールってあって当然だと思いがちだけれど、実は当たり前にあるモノじゃないと改めて気づきました。それはAKBだったりNGPでの出来事が教えてくれたものです。
だからこそ、もっとアンコールというモノを大切に捉えたいと思います。
良いアンコールは、ライブそのものの盛り上がりがなによりの原動力となる。
その盛り上がりというものは、演者がいいパフォーマンスを見せてくれることももちろん重要だけれど、それに呼応するファンの側がいい反応を見せないとやはり成り立たないと思います。
いや、反応だけじゃなくて演者がライブを作る部分と同じだけファンがライブを『作ってる』。それに演者が反応し、高め合う。
その相互に高め合った最後の結実たるものが「アンコール」だということを肝に銘じて、これからもライブに臨んでいきたい。と、そう思うのでありました。