キムシンはキムシンでも。

キムシンといえば娘。ヲタ的には木村信司氏って事になると思いますが。

(去年はお世話になりました)


先日ブログを書くのにテレビを付けっぱなしにしていたらゴンチチの2人が気になる世界の音楽家に直に会いに行っちゃおう、そして『世界音楽遺産』の認定をしちゃおうという主旨の番組(タイトルはそのまま『世界音楽遺産』)が始まりました。
何とはなしに見ていたのですが、どうにも面白い!
ブログを書く手を止めて、番組を見ることにしました。


今回ゴンチチが会いに行ったのは、ベトナムの音楽家『キム・シン』さん。
なんでもフレットがえぐれたギターを弾く何とも言えない音楽を奏でる人なのだそうだ…。
(フレットがえぐれてるギターについてはこちらのブログを参照して頂ければ。
http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_875893/gmonkg_vietnam003.html


キム・シンさんが弾くギターはベトナムの音楽劇「カイルオン」で使っているモノ。
ベトナムの伝統楽器にインスパイアされてキム・シンさんが独自に改良したモノらしい。
キム・シンさん御年77歳。
フレットがえぐれてることにより弦を押さえる力の掛け具合で弦の引っ張り強さを変化させることで音程を変化させ、うねりというかビブラートのような効果を生み出すわけです。ミョーン、ミョーンってね。


ハノイの音楽院でキム・シンさんについて知る為にベトナムの伝統楽器のレクチャーと演奏を聴くゴンチチの2人。突然にベトナムの方から「一緒にやってみませんか?」とお誘いを受け、セッションすることに。このセッションを聞いてかなりご機嫌になってきたちゃまw。これはなんかいいモノ見てるぞってね。


番組が進む中でキム・シンさんこそがカイルオンの基礎を作った人であり、カイルオンを学ぶモノはみなキム・シンさんの弟子と言えるという事を知り、否が応にも高ぶりが増していきます。


そしていよいよキム・シンさん登場となるのですが、お住まいがこう言ってはなんですが古ぼけたアパート。こんなところにベトナムの国民的音楽家が住んでいるのか!!と思ってしまうような感じでした。キム・シンさん自身も見た目は細身のおじいちゃんで。しかも盲目のハンデを負ってらっしゃるんですよ(これは番組冒頭から触れられていましたが)。


「ちょっと弾いてみてもらえませんか」とお願いすると、おもむろにギターを弾き始めたキム・シンさん。その音楽を聴いて僕は強烈な「録画欲」に襲われます。コレは録画する価値がある。録画するべきなんじゃないか?ってね。


でも、僕は台所にダッシュしてとっておきの日本酒とぐい飲みを持ってきて、キム・シンさんの音楽を肴にちびりとやり始めました。
いいものは記録してしまうと心に残らない(こともある)。この音楽は今この時に楽しんで、形を残さないからこそ心に残る。と、そう思ったんですね。それに良い音楽は酒を旨くしますw。


キム・シンさんとゴンチチ2人のセッションはホントに楽しかったですよ。
それを伝える事ができないのは残念ですが。ちゃまはちょっとほろ酔い、大分良い気分でありましたよ。



キム・シンさんについてはCDがあるようです。欲しい〜。

ベトナムのブルース 孤高のメロディ

ベトナムのブルース 孤高のメロディ


それからこちらの2曲目。キム・シンさんじゃないかな??
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000024K8I
良かったら聞いてみて下さい。



それと、キム・シンさんの次に紹介されてたカナダのギタリスト。えりっくもんぐれん。
http://www.youtube.com/watch?v=OxnCUu9IAkw
キム・シンさんほどの衝撃はなかったのですが、凄いと思います。
是非見てみて下さい。