リボン雑感(のの)

真珠さんからリクエストがあったこともあるし、ののについてちょと書いてみる。
まず発声についてお尋ねでしたが、発声はね…、ふつうw。
ミュー仕様じゃなくていつもののんちゃんだと思います。
梨華ちゃんと比較ってw。梨華ちゃんは唯一無二のお方だからなぁ。
メインとゲストで違うのではという指摘は当たってると言えば当たってるかな。


ピエールも、のんちゃん、みーよ梨華ちゃんの3キャストが演じているわけですが、ヲタのひいき目もあるかもしれませんがのんちゃんのピエールが一番良かったと思います。(ただし限定つきですが)


オリジナルのみーよはちょっと声がこもるというか、低目でクセのある声なんですよね。キャストが代わり、のんちゃんの初日に「声」を聞いたときに、のんちゃんの澄んだ通る声は得だなと特に印象に残ってます。
その代わり、ののピエールは男の役にはあまり見えないのが難ですがねw。舌っ足らずなところとか、やけに高音になってしまうところはマイナス点でしょうね。


梨華ちゃんは、ピエール王子役を踏まえて男らしいピエール。
っていうよりやる気満々というかw、妙にギラギラしたピエールだったような。
でもあまり梨華ちゃんピエールの印象はないんですよね。やっぱりフランツ王子のイメージがあるからかな。
梨華ちゃんがピエールをやるときは淑女もやるんですけど、僕、梨華ちゃんの淑女のときは遅れて入ることが多くってあまり見てないんですよね。それが残念かなぁ。
存在感が違うって言う人も多いんだけれど。ノリノリだなぁとは確かに思ったけれど、そこまで存在感が違うとは思わなかったです。
ただ6人と7人では舞台上での淑女の締める面積が違ってたった一人増えただけなのに淑女が多く感じたということはありました。


ピエール話戻って、のんちゃんのピエールが一番良かったと言いましたが、その一番大きな理由は『間』です。
のんちゃんは『間』の取り方が絶妙なんですよ。
牢番のシーンってのはかなり話が飛び飛びで、実は難しいシーンだと思います。

いきなり『逃げてくれ』とか言い出したり、いきなり『俺の家族も危ないとしたら!』とか言い出したり、いきなり『歌で送ろう』と歌ってみたり。


だから間の取り方が悪いと、どうにもちぐはぐな印象になりやすい場面なのですが、のんちゃんは多分無意識にしてるとその『間』を掴む感覚がとても良い方向に作用するのでしょう。素直に『逃げてくれ』や『歌で送ろう』を受け入れられたんですよね。
【ただし】がついたのは実はこの『間』のことで、21日、22日の時は正直あまり『間』がよくなかったような気がしてるんです。個人的な感想ですけど。
この両日は自身ラストということもあってか、かなりピエールを演じるに当たり気合の入った演技をしていたのですが、それによって間が悪くなった印象があり、僕はいまいちだったかなと思ってます。


それと、その前日の美勇伝3人での牢番がとても良かったんですよね。
劇中に「俺たちは仲間だ!」ってシーンがありますけど、ほんとに3人で仲間なんだッて感じがあって良かったんです。
のの+みーよ唯やんだと、どうしてもののが浮いちゃうような気がして、それ以降ののんちゃんを見る視点がちょっとマイナスに振れたのは事実ですね。


のんちゃんピエールの良いところ、もうひとつは「凛」とした佇まい。でしょうか。
ピエールの見所は牢版ともうひとつサファイアの死に際して「葬送」を歌うシーンだと思うのですが、ここで一人舞台の前に出てきてしっかり前方を見て立つその姿が、それだけで絵になるのですよ。
ここでもなんかヲタの贔屓目爆発という感じがしないではないですがw。
神性を感じるというか、のんちゃんだけの独特な雰囲気を持っていると思いました。


最後に、これは災い転じてというヤツですが、松葉杖。
のんちゃんはミュー直前のハロコンでステージから飛び降り足を怪我してしまい、このミューには松葉杖で出演しました。その結果、他の2人と比べてとてもキャラが立ったピエールになったと思うのです。
特に演出の変わったシーンとして他の2人だとナイフを取り出し、トロワとコリンを威嚇するシーンがありますが、ここが「寄るな!」と近寄るトロワとコリンを牽制するシーンになっていること。これがものすごく良いと思います。
まぁ大したことないっちゃ、大したことないんですけど。妙にツボなシーンです。


22日ののんちゃんラスト公演では松葉杖なしで歩いて見せたり、足踏みして見せたりとほぼ完治して来ているみたいです。無理してでもと希望したミューの出演はきっとのんちゃんの糧になっていることでしょう。これからの活動がまた楽しみになりました。