遊び?修正?

公演日程も折り返し地点を迎え、演技や台詞回しに変化が出てきています。
もちろん、演技は水物ですから各公演毎に演者毎の出来不出来はあるのですが、
そうではない、明らかに演技が変わってきていると思われる部分が見受けられます。


そのなかで特に「良くなった」と感じているのが実は麻琴。
僕は7日の夜の次が11日夜で、そこで観たときに「おっ!?」と思ったのですが、今回のまことの役所というのは実に難しくて、一言で言うなら道化ということなのでしょうが、おちゃらけてみたり、情けないところを見せてみたり、国の存亡の危機に辛辣な一言を言ってみたりと、キャラクターに一貫性がない様に見えるんですよね。
いや、でも実はあるのでしょう。大臣親子に対する忠誠心、というより愛情というべきものが。
最初は伝わってこなかった、その情感が最近の麻琴からは伝わってくるような気がします。なんだか暖かいのです。


その秘密は台詞回しにあるのではないかと思ってるのですが、麻琴とよっすの台詞回しは以前より格段に一語一語を大切に、ゆっくりわかりやすくなっていると思います。当初、台詞が聞きとりづらいという意見を聞くことがありましたがその辺りを意識しての修正なのでしょうか。
これが行き過ぎると冗長な印象になると思うのですが、いま位なら役に深みが出て良い具合だと思われます。


一方で、これは変更なのか、それともやはり各公演毎にでてしまう演技のブレの一つなのか判断しきれないものも多くあるのですが、これはきっと結論が出ないことでしょうw。
個人的には、サファイアとヘケートのシーンのヘケートの感情の乗せ方であったりサファイアとスカウトのシーンのサファイアの男振りだったり、サファイアと大臣の対決の両者(+狂う王妃)であったり、最後の大臣を許すサファイアの両者の演技だったり、ニュアンスが変わってきたなぁと思ってるのですが。


主要な公演(初日や各ゲストの初日)には必ず木村さんが現場でチェックしているようですし、これが演出家によるものなのか、各メンバーが役を消化した結果なのかが興味深いところです。