言語遊戯王 THE TV

って番組が1月3日の深夜に放送されたんですけど、テレビ東京系で。
そこにさゆが出演してまして、僕見てなかったんですけど2ちゃんでちょっと話題になっていたのでその番組を見てみたかったんですよ。そしたらさゆ部分だけですけどつべにあげてくれた人がいたんで紹介しときます。(番組なんですぐ消えちゃうかも…、よかったら見てください。)

以下番組ネタばれありで感想。









この番組は過去有料のイベントで行われてきた『言語遊戯王』という催しをテレビ企画にしたもので、事前に用意された上の句と下の句を組み合わせて面白い文章を作ったものが勝利するゲームです。といっても、それぞれが別々に新しい文章を作るのではなく、既にある文章の上の句か下の句を交互に入れ替える。同じ文節を残しつつ、変えた部分で新たな笑いが生まれるその瞬間がこのゲームの醍醐味でありキモと思われます。



道重さゆみvsハリセンボンはるかの対戦を振り返ってみます
(青字が変更した句、☆数字が獲得したポイント数。☆4つで勝利)

start 宇多田ヒカル 活動休止発表
さゆ 宇多田ヒカル がみせる学生ノリ ☆ ※1
はる 宇多田ヒカル に闘牛が狙いを定めた
さゆ 江原さん に闘牛が狙いを定めた
はる 江原さん が福男レースで転倒! ☆2
さゆ 江原さん のデコ携帯 ☆2
はる 江原さん の姿に変えられていた王子様 ☆3
さゆ 江原さん じゃないよアヒルだよ ☆3
はる 今いくよくるよ じゃないよアヒルだよ
(ここでホワイトカード!)
さゆ えびぞう じゃないよアヒルだよ ※2
はる 沢尻エリカ じゃないよアヒルだよ
さゆ 沢尻エリカ の顔面ブロックだ! ※3
はる 沢尻エリカ がローション相撲に挑戦!
さゆ ジャイアント白田 がローション相撲に挑戦!
はる ジャイアント白田 →山→山→山→山象形文字から漢字へ)☆4


はるな勝利

これ。見てもらうとわかるんですけど、この試合で両者が取った全てのポイントって『下の句を変化したとき』に生まれてるんですよね。だから基本は下の句を変えてればポイントが取れる確率が高いようです。上の句を変えるのはもうこの上の句では笑いが生まれないと判断し場の雰囲気を変えるとき、もしくは自分が次に出す下の句を活かす上の句にしておくためにするものだと思います。


(ここから日を改めて書いてます。つづき。)


さて、さゆはまず初っ端下の句の変化で1笑い取りますね。
ここでポイントとった後に注目〜。(>※1)
カードは1枚出すたびにわきにいるスタッフから手渡されて補充されますが、それを受け取るときに「ありがとうございます」って言って受け取ってますね(2m09sくらい)。さゆの素が出てるいい映像だと思います。
さらに、南海山ちゃんに「重さん、置く姿、…優雅ですね」と言われ、さらに女子アナ?から「手も綺麗ですね、やっぱり」とかぶせられてふるふると首を横に振ってしまうさゆ(2m25sくらい)。キャラなら「当然!」って感じでドヤ顔すべきところですが。ここも素のさゆが出てると思います。…この2シーン、さゆに惚れ直しましたw。


次のハリセンはるかも下の句を変えて1笑い取り、さゆはここで上の句を変えてきます。「江原さん」。強力です。さゆのセンスのよさがわかります。ただ「如何に下の句でインパクトを取るか」がキモであるこのゲームではポイントには至りません。その上、面白い上の句へのチェンジは相手も利してしまいます。結局さゆはこのターンでポイントを挙げられず、つぎの相手のターンへの良いアシストになってしまいました(ココでポイントが逆転したことが後々尾を引いてしまってます)。


上の句「江原さん」は本当に強力で結局その後変化した4つの下の句全てがポイントになっています。特にさゆが出した「江原さん」「じゃないよアヒルだよ」は、大笑いになってましたね。…こうして見ると、上の句を変えるという行為は「場」を作り出す行為なんだと気づかされます。全てのポイントがさゆの振った「江原さん」という前振りの上で生まれている…。


大きな笑いを生んだ「じゃないよアヒルだよ」のあと、ハリセンはるかは上の句を変えてきました。出した上の句は、「今いくよくるよ」…。ビミョー。師匠クラスですが今の若者知らんでしょ?
また、その一個前のはるかターン(4m04sくらい)で下の句を変えたとき山ちゃんから「江原さん生かしですねぇ」と言われたのをちゃんと聞いてたのかもしれません。もしそうなら、はるかかなり空気読んでます(が、それが芸人として良いコトとは限らない〜。)


さゆはここで「ホワイトカード」を使うことを宣言します。
会場中がどよめきに包まれます。
自分の考えた文字を手札として使えるホワイトカード。上手ければ大笑いにつながりますが、スベれば取り返しつきません(>お笑いタレントとして)。そこにアイドル道重さゆみが挑戦するのですから、大きなインパクトだったのでしょう。


そしてさゆが出したカードが「えびぞう」。
もちろんあの事件を起こした某歌舞伎役者を想起させるひらがなでの「えびぞう」。会場大笑い!
バナナマン設楽「やるねぇ!」
バッファロー吾郎木村「やっぱ、すごいゎ…」腕組み。
山ちゃん仰け反って大笑い。
…ただしこれはポイントになりませんでした。
今でこそ示談も成立し、バラエティーのネタにも笑い話にもなっていますが、収録時はまだ退院会見の日だったそうで。非常にアンタッチャブルなカードを使ってしまったということなのでしょう。
「今そんなこと言ってる場合じゃないよ♪」って山ちゃんも言うくらいに。


さゆ、ポイント取れたか?と期待しつつダメそうだとわかったときに指でバッテンして「ダメ?」ってしてるのがすごく可愛い!(>※2)

ここ要チェック。テストに出ますw。6m27sくらいね。


そしてハリセンはるかは上の句を変更。
これは下に貼らせていただいた観覧レポによると、「えびぞう」を早く隠さなきゃということだったらしいです。(ちょっと引用させていただきます)

試合後のコメント。さゆはちょっとしおらしく「編集しづらくなってないといいなって…」このことについて山ちゃんがスタッフさんに問うと、“あの”ゴッドタンを手掛けていることでもお馴染み、今回の『言語遊戯王 THE TV』のプロデューサーである佐久間(トテーイ)さんがすごくいい笑顔で「大丈夫!!」とOKサインを出して下さいました。


ちなみにはるかちゃん「私は早く上の句を隠さないと!と思って上の句を出しました…」やっぱりw

芸人ってこういう心遣いができる人が重宝するんでしょうけど、その意味でハリセンボンは伊達じゃないんでしょうけど…。でも結局えびぞうにかぶせられない時点でひな壇どまりだなってちゃまなんか思いますね。さんまたけしクラスだったらかぶせてきたゎ。きっとね。
ちなみに出してきた上の句は「沢尻エリカ」。…つまらない。


でも、さゆはこのまま間髪おかず下の句を繰り出します。
「の顔面ブロックだ!」
…ちゃんと笑いが起きますが、やっぱり上の句がビミョーなせいでか?いまいちだったみたいでポイント取れません。


ここでさゆが間髪おかず手札を出したことに注目します(>※3)
おそらくこのカードを出すことを決めてたのです。
動画を見ると上の句が変わる前からすでに手に持っていたようにも見えます。
…つまりさゆが本当に勝負したかったのは
『えびぞうの顔面ブロックだ!』

だったんだと思います。多分、推しに対する勘だけど…。
スゴイでしょ。すごすぎるよさゆ。
ただえびぞうが強いので、もし下の句変えられてたら負けてたかもしれないし、その場合このさゆの"意図"はわからないままだったから、ファンとしては上の句を変えてくれたことが良かったと思わなくもない…。



続くハリセンはるかも下の句を変えるもののポイント取れず。
はるか氏にとっては初めて自分で出した前振り(上の句)でオチ(下の句)を出したわけですが。ここでポイント取れないのは芸人としてどうなんだろう。。。
終了後さゆ強しの印象を残した原因の一つですね。


さゆたまらず?上の句変更。「ジャイアント白田」。
上の句なので当然ポイントならず。


ハリセンはるかの下の句変更でポイント入りゲームセット。



と言う勝負でした。
2ちゃんとかの意見では、道重強かった。これ道重勝ちでよかったろ。試合に負けて勝負に勝った感じ 見たいなコメントが多かった。これマジでそう思います。まぁ押しの贔屓目もあるけど、さゆが常に場を作って(>上の句チェンジ)その中でポイントの取り合いして、勝つために勝負かけて(>ホワイトカードでの上の句チェンジ等々)。結局負けちゃったけど、常に攻めの姿勢を貫いていたのはさゆだったから、さゆに対する評価は逆に高まったと思います。最後の山ちゃんが言った「見てください、このオペラでも見たような拍手」という言葉。それが全てだったと思います。きっとこの番組出演は次の機会につながっていくでしょう。ホントに良くがんばりました。


って感じで考察終わり!

…それにしても、ほんの一試合の解説に長文書いたなぁww。
疲れた。ねます〜。