6/6に書こうと思ったネタ

6/6って何の日?


答え:かえるの日
…「けろ(6)けろ(6)」の語呂合わせから6/6に決まったとか。
http://hukumusume.com/366/kinenbi/pc/06gatu/6_06.htm


やっぱりね。
この日が「かえるの日」だというのはラジオで知ったネタなのです。
最初、形がオタマジャクシに見えるからかな?と思ったのですが、それなら9/9とかでもいい訳ですし。蛙の鳴き声だろうなと思ってました。


『ロロロ。』とか『ルルル。』とか鳴くかえるもいますよね。
『ぐぅお!』とか『ゲコゲコ』って鳴くヤツらもいますけどw。


でね、「かえるの鳴き声」を想像した時にふとある歌が思い浮かんだんです。知ってますか?

かぜは さやかな 
ターペインタイン    
ふきの はやしに    
くだければ
クランポン クランポン
リリリリリ ロロロロロ リリリロロ
それいけ パッセン大街道


アップルグリーンの そらの彼方は
オパール色の ペネタの雲だ
クランポン クランポン
リリリリリ ロロロロロ リリリロロ
それいけ パッセン大街道


あまがえるの歌』って歌で、小学生、多分1年生くらいで習った歌なんですけど。なんだか大人になっても覚えてるのってこの頃(>低学年)の歌が多いような気がします。


さて、この『あまがえるの歌』。子供の頃から不思議な歌詞だなぁって思ってて。今こうして見返してみても、やっぱり不思議な歌ですねw。
ボクは出だしの『♪かぜは さやかな  ターペインタイン』とかが、大好きで。でも意味わかんなくて。
今調べてみたら、「ターペンタイン」って、「テレピン(油)」のことなんですね。
これも油絵やってないと何のことだかわかんないですけど。一気に近しくなった感じ。
まぁ。この歌の場合は油絵とかじゃなくて、松林とかそういう『森の匂い』的なものらしいということで。でも、この歌詞のセンスが素晴らしいと思う。


あともう一つ謎の言葉「クランポン」はもう少し大きくなってから知った「クラムボン」と同じモノだと思いこんでいたのですが、どうもクラムボンではないらしいです。『音』そのものみたいな?


ちなみに「クラムボン」は「かぷかぷわらつたよ。」です。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/472.html
これは宮沢賢治ですね。
でもちゃまの場合はあーるくんのありがたいお言葉だったりしますww。


実はこの『あまがえるの歌』も宮沢賢治から生まれた歌のようでして。
http://www.ongakucenter.co.jp/SHOP/K85755.html

あまがえるの歌(作詞 宮沢賢治「カエル団」より 
中村欽一脚色/作曲 丸山亜季/編曲 板倉志伸)


「パッセン大街道」ってのも賢治の世界の一部だったり。
http://why.kenji.ne.jp/haruto/169huyut.html
(『冬と銀河ステーション』)


そうすると歌の元になった『カエル団』ってなんやろ?とか思うじゃないですか。
で、どうも話を読んでみるとこれらしいというモノに遭遇。


『蛙のゴム靴』
http://why.kenji.ne.jp/douwa/27kaerun.html
例えばココ(一部引用↓)

ある夏の暮れ方、カン蛙ブン蛙ベン蛙の三疋は、カン蛙の家の前のつめくさの広場に座って、雲見ということをやって居りました。一体蛙どもは、みんな、夏の雲の峯を見ることが大すきです。じっさいあのまっしろなプクプクした、玉髄のような、玉あられのような、又蛋白石を刻んでこさえた葡萄の置物のような雲の峯は、誰の目にも立派に見えますが、蛙どもには殊にそれが見事なのです。眺めても眺めても厭きないのです。そのわけは、雲のみねというものは、どこか蛙の頭の形に肖ていますし、それから春の蛙の卵に似ています。それで日本人ならば、丁度花見とか月見とかいう処を、蛙どもは雲見をやります。
「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせるね。」
「実に僕たちの理想だね。」
雲のみねはだんだんペネタ形になって参りました。ペネタ形というのは、蛙どもでは大へん高尚なものになっています。平たいことなのです。雲の峯はだんだん崩れてあたりはよほどうすくらくなりました。

蛋白石ってのは「オパール」のことです。
ペネタってのはどうやら「入道雲」のことだとか。
ね、『あまがえるの歌』の世界っぽいですよね。


実はちゃま、宮沢賢治は『注文の多い料理店』とか『よだかの星』だとか、ちょこっとくらいしか知らないんです。でも、小学生の時に習った不思議な歌が賢治の世界を歌ったモノだとこの歳になって知って。それが「かえるの日」ってキーワードから広がったことがちょっとした驚きだったりします。
せっかくなんで、ちょこちょこと賢治の童話でも読んでみようかななんて思ってます。