2つのたましい

「娘。とのの、ふたつ。そんな馬鹿な…。」
「馬鹿な?自分にそう言うがいい。娘。ヲタのときはののヲタに憧れ、ののヲタのときは娘。ヲタに恋する、バカげた自分自身に。」
「私はののヲタです。」
「おまえのなかでは、ののヲタの魂が強いのね。私が欲しいのは、そのののヲタの魂よ。」
「では、私はののヲタではなくなるの…!」
「そう。キッズヲタになるの。」
「いや…、それはちょっと。」